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祝!米・食味分析鑑定コンクール国際総合部門 最高金賞初受賞!

▽出品検体数は5,092点

出品検体

米・食味分析鑑定コンクールは、日本最高峰の米のコンクール。
そのコンクールの中で最上位部門となるのが国際総合部門で、今年は全5,092点という出品検体数から上位42点が受賞対象としてノミネートされました。
この時点で特別優秀賞という権威ある受賞対象になりますが、さらにここから実食審査により、5,092分の18点という狭き門をくぐったものにだけ与えられる賞が「最高金賞」です。

全国行脚するこのコンクールが、新潟県初開催で且つ地元の津南町での開催が決まったのは今から約3年前。絶対にこのコンクールで最高金賞を取ると意気込んで、土壌分析から肥料の成分バランスなど、少しずつ研究と変化を加えながら今年を迎えました。
起業1年目に受賞した特別優秀賞の嬉しさと悔しさを片時も忘れたことはありません。

▽麓のお米と前評判

麓のお米

私たちも、圃場(生産台地)ごとに米の分析をし、その年一番良かった圃場のお米を中心に数点出品しています。

必然的に、高温に悩まされた今年のような年は、標高が高く、水源が近く水温の低い台地のお米が最も良品質に仕上がることは言うまでもありません。

全国的にお米の品質低下がうたわれている中、1等米比率の高い麓のお米に注目していただき、「現代農業」をはじめ数あるメディアから取材をうけました。米の分析計器を所有している魚沼地域の仲間からも、魚沼産コシヒカリでは麓のお米が一番良いのではないかと、期待値の高い前評判の声をいただいていたのも事実です。

○麓の今年の米作りについては、こちらのBlog記事で掲載しています。

現代農業

▽懇親会兼最高金賞速報発表会

コンクール初日の夜に開催される懇親会が、最高部門である国際総合部門の最高金賞発表の場です。
まずは全国から集まった米の猛者たちと盃をかわしながら情報交換をしつつ、Miss SAKEにデレデレして会を楽しみます。

懇親会

そして会の熱気が高まった頃、いよいよ国際総合部門の最高金賞発表となります。
最高金賞はエントリー順に発表するのが通例で、麓のエントリーは42点中41番。例年通りであれば、おそらく最後まで名前が呼ばれないであろう心臓に悪い順番です。
次々に呼ばれる全国の猛者たち。例年に比べ「ゆうだい21」という暑さに強い宇都宮大学開発の新しい品種がずらりと名前を連ねる。
魚沼産コシヒカリにとことんこだわっている私たちにとっては、心なしか苦しい展開。
「残すところ、あと3つとなります」
会場を煽るアナウンスが響き渡り、2点が発表。
「それでは、最後の発表となります」
エントリー順から推測するに、残る受賞対象のエントリー数は5点。米のコンクールで圧倒的な地域力を見せる飛騨高山の生産グループがずらりと名前を連ねる。

「それでは、発表いたします…」
会場が静まる。心臓の鼓動がはっきりと聞こえる。

 

「新潟県!」
おーーーー!鳥肌が立った!
「津南町…株式会社麓様です!」
大歓声とともに仲間と抱き合い、涙を流した。長年聞き慣れ親しんだ「新潟県津南町」という言葉ではありますが、今まで生きてきた中でも最も嬉しい地元名のアナウンス。日本代表ってこんな気持ちなんだろうなと、自分達の住んでいる地域に喜びを感じた。
現場での臨場感溢れる瞬間をinstagramでLIVE配信していました。発表の瞬間をダイジェストでinstagramに掲載していますので、ぜひご覧になってください。
https://www.instagram.com/roku_tsunan/

速報

▽魚沼産コシヒカリに誇りとプライドを持つ

受賞タグ

コシヒカリの金賞受賞数が、コンクール史上最も少なかった2023年の結果となりました。
新潟県で金賞受賞に輝いたのは、麓を含めて3農家。うちコシヒカリは私たちだけでした。
ということは…
2023年産の魚沼産コシヒカリは、麓のお米が世界で一番美味しいという称号をいただいた結果に!

暑さに強く美味しいお米の品種はこれからも増えていくと思いますが、私たちは、厳しい生産過程を踏んで先人が必死にブランド化してくれた「魚沼産コシヒカリ」にこだわり、これからも浮気せず次世代へ受け継いでいく覚悟ができています。

▽授賞式

翌日に正式な授賞式を迎え、無事に金賞の盾と賞状をいただきてきました。

○受賞一覧はこちらから

受賞シーン

国際総合部門最高金賞メンバー

国際総合部門

新潟県最高金賞メンバー

麓の他、同じ地元のグリーンアース津南がゆうだい21で、南魚沼の桑原農園が新之助で受賞しました。

新潟県金賞

津南町受賞メンバー

国際総合部門の他、㈱亀福がコシヒカリで都道府県部門の特別優秀賞を受賞しました。

津南町受賞

新潟県受賞メンバー

全ての部門を含めると、最高金賞、特別優秀賞含め新潟県から7つの農家が受賞しました。

新潟県

権威ある賞をいただき、取材も沢山受けました。

取材

お問合せも数多くいただいております。この時のために、コンクール出品圃場のお米を出荷せずに少量残しておきました。
在庫数を確認後、金賞受賞米として数量限定で販売させていただこうと考えていますので、どうぞご期待ください!
賞を取ったので、少し高ですよ!笑

あまり大きくご案内していませんでしたが、金賞を受賞した圃場と同じ台地で、新潟県特別栽培米(肥料農薬5割減)を栽培しています。
このお米は、「雪と技」藤ノ木㈱で専売していますので、こちらもご興味あればぜひご賞味ください。

雪と技

麓のお米は、現在もオンラインショッピングページからご注文いただけます。

ツクツク

らくうる

お米は、あまり利益の出ない酷な生産物になりつつありますが、私たちはこんなにも飽きずに毎日食べられる作物はないと思っています。これからもこの地域に感謝し、誇りを持ち、皆様から満足していただける魚沼産コシヒカリの生産に勤しんで参ります。
数ある生産者の中から麓のお米の味や食感を気に入ったいただき、麓を食卓の友として選んでいただけたら嬉しい限りです。

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